朝内燃料

小話

2021.04.09
炭火焼き鰆の炊き込みご飯

桜も散り、あっという間に四月も半ば。

日に日に暖かくなり、外での火起こしも気持ちの良い気候になってきました。

 

炭屋ですので、週に2,3回は炭火焼きランチをしています。

せっかくなので、たまには朝内燃料のサラメシをご紹介しようと思います。

 

この日は、「炭火焼き鰆の炊き込みご飯」。

 

朝とれの鰆の切り身が手に入ったので、

炭火で表面に香ばしく焼き目をつけてから、ごはんと一緒に炊き上げます。

 

魚を焼くにはやっぱり備長炭。ということで、この日は土佐備長炭を使用しました。

焼き台は、角七輪の小(横幅30cm程度のもの)です。

 

 

10:30。

まずは、黒炭で火起こしです。

着火剤で火を起こすため、たいていは、柔らかく火が回りやすい海外産の黒炭を最初に使用します。

 

11:00。

ある程度炭に火が回ってきました。

火元から少し離れたところに土佐備長炭を5本ほどおいて、備長炭をあたためます。

ゆっくりあたためることで中の蒸気を飛ばして爆ぜを防ぎながら、徐々に備長炭に火をうつします。

 

11:30。

備長炭にも火が回ってきました。

火力の塩梅をみて、着火に使用した黒炭は火消し壺へ入れて消火。

備長炭を、なるべく火力のムラがないように、炉の中に敷き詰めるように並べます。

 

 

いい火力です。

さっそく焼いていきます!

 

とはいえ、今日は炊き込みご飯用です。

幽庵焼きにし、かつ炭火焼きの香ばしさをつけることで深みを出すので、表面をこんがり焼く程度。

中まで火を通す必要はないので、鉄久などで高さも調整せず、火力は強めで。

 

いざ!焼きます!

 

 

見事に網に皮目がくっついてしまい、せっかくのこんがり香ばしい皮目が剝がれてしまいました…!

本当なら串を使うべきところ、使わないとこうなります。

 

ただ、国産の紀州や土佐備長炭は、こんがり焼けても焦げつく心配が少ないです。

 

裏面も焼いて、あとはごはんと炊き込みます。

 

 

炊きあがったら、

青ねぎと金ごまをたっぷり混ぜ込んで完成です。

 

できあがったごはんの写真は、なんと撮り忘れました。

ご想像いただければと思います。

 

レシピは、藤井恵さんの「とっておきの晩酌レシピ」から

「焼きさわらの炊き込みご飯」を参考に、炭火焼きでアレンジしました。

 

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