桜も散り、あっという間に四月も半ば。
日に日に暖かくなり、外での火起こしも気持ちの良い気候になってきました。
炭屋ですので、週に2,3回は炭火焼きランチをしています。
せっかくなので、たまには朝内燃料のサラメシをご紹介しようと思います。
この日は、「炭火焼き鰆の炊き込みご飯」。
朝とれの鰆の切り身が手に入ったので、
炭火で表面に香ばしく焼き目をつけてから、ごはんと一緒に炊き上げます。
魚を焼くにはやっぱり備長炭。ということで、この日は土佐備長炭を使用しました。
焼き台は、角七輪の小(横幅30cm程度のもの)です。
10:30。
まずは、黒炭で火起こしです。
着火剤で火を起こすため、たいていは、柔らかく火が回りやすい海外産の黒炭を最初に使用します。
11:00。
ある程度炭に火が回ってきました。
火元から少し離れたところに土佐備長炭を5本ほどおいて、備長炭をあたためます。
ゆっくりあたためることで中の蒸気を飛ばして爆ぜを防ぎながら、徐々に備長炭に火をうつします。
11:30。
備長炭にも火が回ってきました。
火力の塩梅をみて、着火に使用した黒炭は火消し壺へ入れて消火。
備長炭を、なるべく火力のムラがないように、炉の中に敷き詰めるように並べます。
いい火力です。
さっそく焼いていきます!
とはいえ、今日は炊き込みご飯用です。
幽庵焼きにし、かつ炭火焼きの香ばしさをつけることで深みを出すので、表面をこんがり焼く程度。
中まで火を通す必要はないので、鉄久などで高さも調整せず、火力は強めで。
いざ!焼きます!
見事に網に皮目がくっついてしまい、せっかくのこんがり香ばしい皮目が剝がれてしまいました…!
本当なら串を使うべきところ、使わないとこうなります。
ただ、国産の紀州や土佐備長炭は、こんがり焼けても焦げつく心配が少ないです。
裏面も焼いて、あとはごはんと炊き込みます。
炊きあがったら、
青ねぎと金ごまをたっぷり混ぜ込んで完成です。
できあがったごはんの写真は、なんと撮り忘れました。
ご想像いただければと思います。
レシピは、藤井恵さんの「とっておきの晩酌レシピ」から
「焼きさわらの炊き込みご飯」を参考に、炭火焼きでアレンジしました。