朝内燃料

小話

2021.12.23
備長炭とは。備長炭・黒炭・おが炭の特徴と違いをご紹介

備長炭とは

炭は、製炭方法の違いで「白炭(しろずみ)」と「黒炭(くろずみ)」に分けられます。

 

炭化の最終工程、「白炭」は窯の口を開け空気を送り込んで燃焼を促進し、炭の不純物を焼き切る「ねらし」と呼ばれる精錬工程ののち、炭を窯の外に出し、砂と灰をかぶせて消火します。

 

できあがった炭の表面が白っぽくなることから「白炭」と呼ばれ、とても硬いのが特徴です。

 

 

「備長炭」厳密にはこれ!

白炭(しろずみ)のうち、特に原料となる木の種類がウバメガシ(カシ類を含む)のものを「備長炭(びんちょうたん)」と呼ぶのが、厳密な備長炭の意味です。

 

つまり製法+樹種を限定したものを備長炭と呼びます。

 

 

「備長炭」一般的には意味はこれ!

実際には木の種類に関係なく硬い炭の総称として「備長炭」と呼ぶのが一般化しています。

 

「備長炭は硬い」がいつのまにか「硬い炭は備長炭」として定着しました。

 

ウバメガシ(カシ類を含む)が自生していない海外でも、現地で手に入る硬い木を原料として焼かれた炭を「備長炭」としており、「インドネシア備長炭」や「ラオス備長炭」と呼ばれ流通しています。

 

おが粉を固めたオガライトを窯で高温で焼き上げた炭も、とても硬く、燃焼時間が長い特徴が「備長炭」に似ていることから、「オガ備長炭」などと呼ばれたりしています。

 

備長炭の特徴

備長炭は、硬く、火持ちが良く、火力調整も自在です。

 

原料となる木材を炭窯でじっくり炭化させ、仕上げに窯の中に空気を送り込み1000度以上で燃やす「ねらし」の後、灰と砂をまぜた「素灰」をかけ急速に消火してつくられます。

 

白炭は金属のように硬いため、着火には時間がかかり、急激に熱すると爆ぜますが、ひとたび安定すると火力が長時間続き、うちわ一本で火力調整も自在で、繊細な火力調整が必要なお料理に適しています。

 

またおが炭のうち高温で焼かれたものは「○○備長炭」や「オガ備長炭」と呼ばれており、硬くて燃焼時間が長い特徴は、厳密ではない意味の「備長炭」に通じるものがあります。

 

 

炭の種類

黒炭(くろずみ)は400度から800度の比較的低温でつくられ、最終工程で炭窯の口を閉じ、酸素を遮断することで窒息消火されます。

 

備長炭・白炭と比べると軽く、断面に隙間もあり火がつきやすいです。

 

燃焼は火のついている部分から、ついていない部分に徐々に燃え広がっていきます。

 

燃焼温度はピーク時の温度は備長炭・白炭より高いですが、燃え尽きてしまうのも早いです。

 

 

炭の種類別、特徴まとめ

黒炭
白炭・備長炭
おが炭
原材料 クヌギ、ナラ、カシ、マツ 他 ウバメガシ、カシ、マイティウ 他 スギ、マツ、タケ 他
特徴

 

黒炭の商品一覧ページはこちら

備長炭・白炭の商品一覧ページはこちら

おが炭の商品一覧ページはこちら

 

 

 

木炭と備長炭違い

木炭が木でできた炭全体の総称であるのに対し、備長炭はその中の1種類を指す名前です。ですので、備長炭は紛れもなく木炭の1つです。

 

例えて言うなら、
「車」と一口にいっても「セダン」や「ワゴン」があるようなものです。
どれも「車」ですが、細かく仲間分けするときには「セダン」や「ワゴン」と呼ばれています。

 

おが備長炭と備長炭違い

おが備長炭はおが粉を元に作られた炭である「おが炭」のうち高温で焼かれ、備長炭のように硬く、燃焼時間が長いものに使われる名称です。

 

「おが炭」だけど、特徴が備長炭に似ているので、その特徴を伝えるために「おが備長炭」としているというのが実際のところです。「おが炭の備長炭仕上げ」といったところでしょうか。

 

おが炭メーカーも自社の商品に「ニシキ備長炭」や「山頭火備長炭」といったように「○○備長炭」の名称を使っているところがいくつもあります。

 

 

「炭は燃える食材です」炭のことなら明治創業 朝内燃料におまかせください。

上記を参考に、炭の火力と焼き上がりの美味しさ、炭の燃焼時間とお店の営業時間、炭のコストなどについて検討しながら、お店にあった炭を選んでみてください。

 

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「良い炭」はぜひ朝内燃料でお選びください。

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